亜鉛

亜鉛は、髪の成長を促進するとともに、抜け毛の要因を抑制する、
育毛にはなくてはならない栄養素です。
摂取がむずかしく、さらに消費されやすいため不足しがちですから、
効果的な摂取を心がけましょう。

育毛にたいする亜鉛の効果は?

タンパク質の合成を促進する

タンパク質は、髪の「原材料」といえるものです。
髪の毛の99%は、
タンパク質の一種である「ケラチンタンパク質」からできています。

ところがこのケラチンタンパク質、特殊な構造をしているため、
ただタンパク質を摂っているだけでは合成することができません。

摂取したタンパク質をケラチンタンパク質に再構成するために、
亜鉛が必要となります。

ですから亜鉛が不足すると、「髪の毛を作れない」ことになります。
亜鉛は、育毛には必須の成分といえます。

抜け毛の要因を抑制する

男性型脱毛症(AGA)を発症すると、5-αリダクターゼの作用により、
男性ホルモンであるテストステロンから、
ジヒドロテストステロン(DHT)が作られます。

このDHTが毛乳頭に作用すると、
毛乳頭は髪を作るのをやめて、髪の毛は抜けてしまいます。

医薬品の育毛剤「プロペシア」が、
この5-αリダクターゼを抑制し、抜け毛を抑えることは知られていますが、
実は亜鉛にも、5-αリダクターゼを抑制する作用があります。

ですから亜鉛は、髪の成長を促進するだけでなく、抜け毛を抑制もしています。

亜鉛の育毛以外の効果は?

亜鉛は、育毛や抜け毛の抑制以外にも、体内で多くの効果を発揮しています。

酵素を活性化する

体内には300種類を超える数の「酵素」があります。
酵素は体内のさまざまな代謝を促進する、重要な役割を果たしています。
亜鉛は、これら酵素を活性化する作用があります。

細胞分裂の促進

体内では、日々古い細胞が新しい細胞に置き換わる、新陳代謝が行われています。
この新しい細胞は、元になる細胞が分裂することによって作られます。

細胞が分裂する際には、DNAも分裂しなくてはなりません。
亜鉛は、このDNAの分裂のために必要で、
亜鉛が不足すると細胞分裂はきちんと行われなくなります。

胎児・子供の成長

胎児が受精卵から一つの体へと成長していく際には、
無数ともいえる回数の細胞分裂が行われます。
ですからその際には、多量の亜鉛が必要です。
さらに生まれた子供が正常に成長するためにも、亜鉛は必要です。

精子を生成する

亜鉛は「セックスミネラル」と呼ばれることがあります。
精子を作るのに重要な役割を果すからです。

アルコールを分解する

お酒を飲むと、肝臓でアルコールが分解されます。
その際にも亜鉛が必要です。

免疫力を向上させる

亜鉛は免疫細胞を活性化させ、免疫力を高めます。
亜鉛を十分摂っていると、風邪を引きにくくなるともいわれます。

味覚を感じさせる

味覚を感じるのは、味覚細胞が作られるから。
この味覚細胞の生成にも、亜鉛が重要な役割を果たします。

精神の安定

亜鉛は脳内にもたくさんあります。
精神の安定や記憶の形成に必要だといわれています。

血糖値を抑制する

血中の糖分はインスリンにより代謝され、血糖値が下がります。
亜鉛はインスリンの生成にも必要です。

亜鉛が不足するとどうなる?

以上のように、亜鉛は育毛をはじめとして、
体内の多くの重要な機能を担っています。
ですから亜鉛が不足してしまうと、深刻な影響が現れます。

髪の毛への影響

亜鉛が不足することで、

  • 髪の毛が太くならない
  • 髪の毛のコシがなくなる
  • 抜け毛が増える

などのことが起こります。

成長障害

亜鉛は細胞の分裂に必要です。
ですから亜鉛が不足すると、胎児や子供が正常に育たなくなります。
実際に中東で、亜鉛が欠乏したために成長が止まってしまい、
20歳なのに10歳ほどの子供にしか見えなかったという例があります。

味覚障害

亜鉛は味覚を感じるためにも重要な役割を果たします。
そのため亜鉛が不足すると味覚障害になり、
食べ物の味をきちんと感じられなくなります。

その他

  • 肌が乾燥したり、シミ・シワなどが増える
  • 爪が正常に伸びなくなる
  • 精子の不足・勃起不全
  • 免疫力の低下
  • 気分がふさぎ込む、うつ症状

どうしても不足しがちな亜鉛

以上のように、体内で必要不可欠な亜鉛ですが、
どうしても不足しがちだといわれます。

それは亜鉛は摂取がむずかしく、またすぐに消費されてしまいやすい上に、
一緒に食べる食品によって吸収が妨げられることがあるからです。

亜鉛は摂取がむずかしい

亜鉛は体内では合成できないため、全量を食品によって摂取しなくてはなりません。
1日あたりで必要な亜鉛の量は、成人男性の場合9mgです。

この9mgの亜鉛を食品から摂取しようとすると、次のような量になります。

  • 牡蠣 …70g(4〜5個)
  • 豚レバー …120g
  • 牛肉 …200g
  • 鶏レバー …300g
  • 煮干し …130g

など

亜鉛は多く含まれる食品が比較的少ないです。
また亜鉛が多く含まれる牡蠣や豚レバー、牛肉などでも、
上の量を毎日食べるのはむずかしいのではないでしょうか。

亜鉛はすぐに消費されやすい

亜鉛は体内でさまざまな場面で使用されます。
そのためすぐに消費されてしまいやすいのも特徴です。

特に亜鉛が大量に消費されるのは、次のような状況です。

お酒を飲む

お酒を飲むと、肝臓でアルコールを分解するために、大量の亜鉛が消費されます。

ストレスを受ける

ストレスを受けると、精神を安定させるため、脳内で多量の亜鉛が使われます。

運動をする

運動をすると、筋肉が生成される際、亜鉛が使われます。

射精をする

精子の生成にも、多量の亜鉛が必要です。

一緒に食べる食品によって吸収が妨げられる

亜鉛は、次のような食品を一緒に食べると、体内への吸収が妨げられます。

  • 食物繊維の多い食品
  • ほうれん草などの緑黄色野菜
  • スナック菓子やインスタント食品

サプリメントで亜鉛を摂取する場合の注意点

以上のように、どうしても不足しがちな亜鉛は、
サプリメントで摂取するのもおすすめです。
その際には、次のことに注意しましょう。

亜鉛の吸収を高める栄養をいっしょに摂る

亜鉛は、

  • 動物性蛋白質
  • ビタミンCまたはクエン酸

といっしょに摂取すると、吸収が高まります。
これらを含む食品をいっしょに摂るようにしましょう。

過剰摂取に気をつける

亜鉛を過剰に摂取すると、
嘔吐・脱水症状・発熱・倦怠感・イライラ・不安感
などの症状が現れます。

サプリメントで摂取する場合は、摂り過ぎに気をつけましょう。
亜鉛の1日あたりの上限摂取量は、30mgです。

薬を飲んでいる際には医師に相談

亜鉛は銅の吸収を妨げ、排出させる働きがあります。
また抗生物質の吸収を妨げることもあります。
もし薬を飲んでいる際には、亜鉛を摂取していいかどうか、医師に相談しましょう。

1日何度かに分けて摂る

亜鉛を1度に摂取すると、吐きけや頭痛などの症状が現れることがあります。
1日何回かに分けて摂取するようにしましょう。

食べ物によってサプリメントの摂取量を変える

食べ物で、亜鉛を多く含むものを食べることがあると思います。
そういう場合は、その分、サプリメントの摂取量を減らしましょう。

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